カラオケがストレス解消に良い理由

ストレスホルモンの減少効果

カラオケで歌うと表情筋が活発に動き、顔全体がほぐれた状態になります。また、大きな声を出して開放的な気分になる事で副交感神経が優位になり、メンタル的にもリラックスした状態になるでしょう。この2つの事が要因となり、カラオケで歌う事によって唾液の分泌量が増加します。人間は緊張を感じると唾液の分泌量が低下して口の中が乾いた状態になりますが、これは交感神経が優位になっているためです。ある実験によると、カラオケで歌った後の唾液中では「コルチゾール」と呼ばれるストレスホルモンが低下する事が分かっています。カラオケはフィジカル・メンタルの両面で必然的にリラックスした状態が作られるため、ストレスの度合いを示すコルチゾールの濃度が低下するのです。

快楽物質の分泌を促す

カラオケで好きな曲を歌ったり上手く歌いこなしたりすると、脳が刺激されて快楽物質であるドーパミンが分泌されます。ドーパミンはネガティブな感情を押さえ込み、爽快感や満足感といったポジティブな気持ちを引き起こす物質です。一人カラオケでも十分な効果が期待出来ますが、複数人で盛り上がればより一層のドーパミンが分泌されるでしょう。 また、カラオケで歌う事は興奮状態にあるメンタルを程よく沈静化させるエンドルフィンやセロトニンを分泌させる事実も分かっています。これらの成分で適度にメンタルがコントロールされる事によって、カラオケで歌った後は程よく気分が高揚した状態になるのです。楽しい時に明るい曲を歌っても、悲しい時に暗い曲を歌ってもカラオケはストレス解消に効果的であると言えます。